前立腺がん

国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、2016年の前立腺癌による年間死亡数は11803人で、男性の中では肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんに次いで第6位でした。
2013年に新たにがんと診断された男性患者さんのうち前立腺がんの患者さんは74861人で、胃がん、肺がん、大腸がんに続き第4位でした。
前立腺癌の患者さんが、がんと診断されてから5年後に生存している割合を日本人全体と比べた割合は97.5%で、皮膚がん92.2%、甲状腺がん89.5%などと並び良好な成績でがんと診断された後も長い生存期間が期待できます。

前立腺癌は初期には何ら症状がありません。
前立腺肥大症のように排尿障害が出てきた時には既に転移などがある進行癌であることがほとんどです。
そのためPSAという血液検査が開発される以前には治すことが出来ませんでした。
しかしPSAを測定することにより、超音波検査やMRIという磁場を使った最新の断層装置などでも見つけられないような非常に小さな癌の存在が判るようになったため直すことが出来る病気になりました。

まずPSAを測定しましょう。

治療には、手術療法、
内分泌療法(薬を使う治療)、
外部から照射する放射線療法および放射性物質を封入した針を挿入する前立腺組織内照射療法と言われる放射線療法があります。

内分泌療法はいわゆる抗がん剤は使いませんので吐き気や髪の毛が抜けるといった副作用はありません。

手術療法では、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いたロボット支援下内視鏡手術は、当初は前立腺がんの場合のみに保険適応でしたが、2018年4月より肺がん、胃がん、膀胱がん、子宮がんなど合計14件が保険適応となりました。

患者さんの合併症や年齢などと、癌の状態によって最適の治療法を選びます。

明確なエビデンスはありませんが、
野菜、大豆、魚、緑茶、コーヒーなどを摂るようにして、
乳製品、脂肪、肉、喫煙などを避けると前立腺がんの予防に有効である可能性があると前立腺癌診療ガイドラインに記載されています。